最年少棋士である藤井聡太四段の快進撃が止まらない。
6月21日にはついに歴代最多記録の28連勝を成し遂げた。
今後の連勝記録がどこまで続くか気になるところだが、プロの棋士の方がどのように収入を得ているのか気になっている方も多いだろう。
以下、プロ棋士の収入についてまとめた。
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給料制?年俸制?
そもそも収入の仕組み自体がイメージが湧かない方も多いだろう。
プロというと野球選手やサッカー選手のように年俸制のイメージが強いが、プロ棋士の場合は大きく「基本給」と「賞金」の2つに分かれるようだ。
基本給については、リーグ戦の結果によりランクが決定され、そのランクに応じて支給される金額が決定される。
ランクは以下のようになっている。
B1級:約50万円
B2級:約30万円
C1級:約20万円
C2級:約15万円
やはりプロの世界だけあって、成績によって収入が大きく異なるようである。
ただ、現在はリーグ戦方式で対局数が保証されており、対局料が基本給の代わりになっているようだ。
対局料や賞金は詳細なところは公になっていないが、名人戦であれば
対局料:約1,000万円(名人)、約450万円(挑戦者)
賞金:約1200万円(勝者)、約300万円(敗者)
と挑戦者が負けても約750万円が支給されるとのことだ。
ちなみに公益社団法人日本将棋連盟によると2016年の獲得賞金・対局料の第1位はあの有名な羽生善治棋士でその金額はなんと約9150万円だそうだ。
2014年には約1億1,900万円だったそうだ。
やはりあそこまでのトップクラスになればかなり稼ぐことができるのだ。
平均年収は
羽生善治棋士のようなトップクラスの方が相当稼げることはわかった。
ではプロ棋士全体ではどのくらいの水準なのだろうか。
一般的なプロ棋士の平均年収は約700〜800万円だそうだ。
全員が高給取りのように感じるが、プロ棋士の方は約170名程度と人数が限られており、その中で羽生善治棋士のような高収入の方がいれば、平均年収は必然的に高くなる。
実際のところ、年収1,000万円を超えている棋士の方は約1割しかいないようだ。
やはりプロの世界で、強い者だけが稼ぐことができる厳しい世界のようだ。
プロ棋士になるためには
厳しい世界だが、プロ棋士になるためにはどのようなステップを踏む必要があるのか。
そのために「奨励会」というプロ棋士の育成機関が存在し、そこに入会し四段まで昇格することがプロ棋士になる必須条件だ。
また、奨励会に入るためにも以下の資格が必要だそうだ。
・満19歳以下
・プロ棋士から受験の推薦をもらう
・プロ棋士の弟子となる
入るのも決して簡単ではない。
そして入ってからも23歳までに初段、26歳までに四段になれなければ退会処分とされてしまうようだ。
プロになる前から厳しい戦いがあるのである。
こうしたプロ棋士の事情を知ると、彼らのことを見る目が変わってくるだろう。
あの若い藤井聡太四段もすでにこれまでにかなり厳しい世界を勝ち抜いてここまできているのである。
個人的に非常に応援したいと思う。
ちなみに明日6月26日に増田康宏四段(19)と最多連勝記録更新をかけての対局がある。是非勝って欲しいと思う。
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