日本ハムファイターズの斎藤佑樹選手が7月11日のオリックス戦に登板し、4回11安打8失点で降板した。初回に先制点を許すと、2回には自身の悪送球で2失点。その後も3回、4回と失点を重ね、結局8失点で降板となった。
5月31日のDeNA戦で623日ぶりに白星をあげ、復活を期待するファンも多くいたはずだがこの結果となってしまった。
もう2017年で戦力外となってしまうのではないか。以前からこんな意見はあったが遂に現実味を帯びてきた。
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輝かしい高校時代
斎藤選手は小学生から野球を始め、高校は神学校としても名高い名門の早稲田実業高等学校に入学。
1年生の時からベンチ入り。
2年生から背番号1を付け、エースと副キャプテンを任されていた。
この年の明治神宮大会の準決勝で駒澤大学附属苫小牧高校と対戦。
田中将大投手と初めて投げ合ったのがこの時だ。その時は早稲田実業が敗北。
3年時には春、夏ともに甲子園に出場。
この夏の甲子園でまず現日本ハムファイターズの中田翔選手と対戦。4打数無安打3三振と完全に封じ込めた。
そして決勝戦で駒澤大学附属苫小牧高校と対戦。田中将大投手と再び投げ合う。
この決勝戦が伝説となる試合で、延長15回で決着がつかず、引き分け再試合となった。
斎藤佑樹は決勝再試合も含めてこの大会全て投げ抜き、チームを優勝へと導いた。
ハンカチ王子フィーバーは物凄かった。
実はこの時筆者は甲子園球場で生で斎藤佑樹を見た。1回戦の試合前のブルペンだけだが、ストレートが異常に速かったのを今でも覚えている。
プロではなく大学進学の道へ
ドラフト候補として注目されていた斎藤佑樹だが、早稲田大学への進学を決める。
この時にプロになっていたらもっと活躍していたという意見も聞くが、今となっては大学に進学していて良かったと思う人の方が多いだろう。
早稲田大学では1年生の春のリーグの開幕戦でいきなり先発し勝利投手となった。
4年時にはキャプテンを務め、最後のリーグ戦でチームを優勝へ導いた。
この時に自身のことを「もってる男」と言っていたのは有名だ。
そしてその年のドラフトで4球団の1位指名を受け、日本ハムファイターズに入団する。
苦しいプロ時代
大注目され華々しくプロ入りを果たした斎藤佑樹。1年目は19試合に登板し、6勝6敗とまずまずの結果を残す。
2年目には開幕投手を務め、9回1失点で完投勝利する。
しかしその後は鳴かず飛ばずで、結局通算勝利数は15勝だ(2017年7月11日時点)。
そして今日の登板結果となると戦力外もかなり現実的だろう。
斎藤佑樹の今後
個人的には栗山監督はまだ斎藤佑樹の可能性に期待している部分があると思う。彼は選手に感情移入するタイプの監督だと思う。
筆者としても斎藤佑樹が復活してくれたらどれだけ嬉しいか。これだけ注目を集める選手はなかなかいない。
斎藤佑樹が復活して大谷選手と試合に出ればファンは相当興奮するだろう。
ただプロ入り後7年で通算15勝という実績を冷静に考えれば、今年戦力外でもなんら不思議ではない。
斎藤佑樹に挽回のチャンスが今シーズンあるのかはわからないが、なんとか結果を残していつの日か、あの甲子園を沸かせたときの彼を見せて欲しいものだ。
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