宅地建物取引主任者が宅地建物取引士へ名称が変更になってから3年が経った。
もともと税理士や弁護士など超難関資格より宅建は難易度が低い割に独占業務がありコストパフォーマンスが良い資格であるため人気があったのだが、名称変更により更に人気が増しているようだ。
筆者も昨年取得したばかりであり、これから合格を目指す方に参考となる情報を提供できれば思う。
筆者の昨年の実際のスケジュールをまとめる。
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使用した参考書
・みんなが欲しかった!宅建士の教科書 滝澤ななみ著 TAC出版
・みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集 滝澤ななみ著 TAC出版
・パーフェクト宅建直前予想模試 住宅新報社出版
以上の3つである。3つでおよそ7,000円位だ。
これに受験料7,000円が筆者が宅建合格に費やした費用である。
今思えば上の2つの参考書と過去問だけで十分であったように思う。
パーフェクト宅建直前模試は本当に直前にやったところ、難しすぎて逆に不安になった記憶がある。
みんなが欲しかった!の参考書と問題集は非常に使いやすかったのでおすすめだ。
基本的な勉強スタイル
筆者は昨年にはとっくに社会人になっていたため、平日はもちろん朝8時から夜20時頃まで仕事をしていた。
そのため、
平日→往復の通勤時間計40分
休日→土日あわせて5時間
週合計7時間という限られた時間で勉強をしていた。
7月から勉強スタート
宅建の試験は毎年10月の中旬にある。昨年は10月16日の日曜日が試験日だった。
今年は10月15日の日曜日となっている。
去年の筆者もよく宅建は3ヶ月勉強すれば十分という情報を信じ(鵜呑みにし)、7月中旬から勉強を開始した。
7月はとにかく参考書を読むことに専念した。
意味がわからないことばかりであったが、とにかく読み続けた。
すると、1回目にはさっぱりわからなかったことも2回、3回と読んでいるうちに理解でき、3回読み終わると大体の概要は理解できていた。
8月もテキストの読み込みに専念
8月に入ってからも7月同様に参考書の読み込みをひたすら行った。
不思議なもので、ただ何度も繰り返し同じ参考書を読むだけで、理解度がどんどん増していくのを実感することができた。
通勤時間やスキマ時間の活用は記憶に繋がりやすいことも関係しているだろう。
9月15日から過去問に着手
試験のちょうど1ヶ月前の9月15日から過去問に取り組み始めた。
ちなみに筆者が使用した参考書では難易度順に過去問が並んんでおり、学習しやすい配慮がなされていた。
初めて解いたのはH23年の試験で、その年の合格点は36点だった。
筆者の結果はというと31点。合格点から5点も下回っていた。
見直しを行ってすぐに同じ問題に取り組み、48点をとった。
同じ問題をすぐに解いているのだから当然のように思うかもしれないが、解説を読んですぐにまた同じ問題を解くことが知識の定着に大きく影響するのだ。
その後は2、3日毎に1年分の過去問を毎回2回解いた。どの年の問題も1回目の点数は合格点と同じか下回っている水準だった。
直前1週間で追い込み
1週間前までに過去問を累計で15回解いていた。
最後の1週間は勝負所と思い、月曜日から合計16回解いた。
1ヶ月かけた量を1週間で解いたのである。
このときには合格点同水準かやや上回る点数を取ることができていたため少し安心していた。
しかし、最後にパーフェクト直前模試を解いてみたところ、合格水準には程遠い28点だった。
これでかなり不安になったのを今でも覚えている。
無駄に難しい問題が多いように感じるので、個人的にはあまりおすすめしない。
いざ本番!オーソドックスな問題が多い
昨年の試験を受験された方にはわかるだろうが、例年と違い試験内容が非常に基本に忠実で、努力が反映される良問だった。
特に宅建士へと名称変更して初の試験では難解な問題が少なくなかったという。
そのため、手応えとしては合格したんじゃないかな〜という印象だった。
帰宅して自己採点すると38点取れており、もう大丈夫だろうと思った。
合格発表までが長い
試験が終わって合格発表がある12月14日が非常に遠く感じた。
特に宅建は合格点自体が合格発表と同時なのだ。大丈夫だと思いつつもネットのさまざまな情報に踊らされていた。
合格発表
いよいよ12月14日。HPを確認したところ、無事に合格していた。
結局合格点は35点であり、自己採点があっていれば38点はなかなかの高得点だろう。
以上が筆者の合格までの過程だ。
3ヶ月前からテキストをしっかりと読み込み、過去問をなんども解くという基本通りの勉強を行い、7月からの勉強で十分に合格することができた。
金融機関に勤めていたが、不動産については全く知識はなかったので、職業による優位性はそこまでなかったと考えている。これから宅建の取得を目指す方に参考になっていれば非常に幸いだ。
ちなみに独学資格勉強法 最小限の費用・時間で合格するには。に勉強法をまとめているので参考にしていただきたいと思う。
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