ついに新しい仮想通貨である「ビットコインキャッシュ」が8月2日に誕生した。
以前ご紹介した
仮想通貨の暴落はこれから!?取引停止を検討!早急な制度整備が望まれる
でご案内した通り、利用者と取引記録者の利害の対立からビットコインの分裂、ビットコインキャッシュの誕生へと繋がった。
今後はビットコインとビットコインキャッシュの2つの通貨がそれぞれ独立して存在することになる。
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ビットコインの時価総額のうち約1割がビットコインキャッシュに
今回の分裂により、ビットコインの時価総額の約1割がビットコインキャッシュへ分裂した。
1ビットコイン=30万円で時価総額は約4兆4,000億円であり、1割でも4,400億円となる。
今後、それぞれの通貨の時価総額は需給から成り立つ価格によって決まる。
ビットコインの価格は分裂後も30万円前後と非常に安定している。
注目はビットコインキャッシュの価格だ。
ビットコインキャッシュの市場価格は乱高下
取引初日のビットコインキャッシュの価格は乱高下した。
BTCボックスが国内で最初にビットコインキャッシュの取引を始めた。
取引初値は1BBC=2万円だった。
その後、1BBC=1万円まで大きく値を下げた後、なんと1BBC=8万8,000円まで急騰した。
初日の値動きは完全に投機的取引に左右されている。
そもそも取扱量が少ないため、値動きの幅はどうしても大きくなってしまう。
通貨として普及できるかが重要
今後安定した値動きを形成するためには、通貨として普及することが必要だ。
ビットコインは商品の購入やサービスの購入など用途が広がってきており、通貨として普及してきている。
またICOのような資金調達の手段としても活用され始めている。
一方、ビットコインキャッシュが同様に通貨として汎用的に使われるようになれるかが、肝となる。
ビットコインに加えてわざわざビットコインキャッシュを活用する必要性がないだろう。
現状、ビットコインキャッシュを取り扱う取引所は少ない。
利便性向上に期待
ビットコインキャッシュが普及するためにはビットコインに勝るポイントを作る必要がある。
期待できるのは利便性の向上だ。
そもそも、今回の分裂騒動の根本には取引に時間がかかるようになってしまった背景がある。
ビットコインの取引の承認を行ったいた業者の多くは中国の業者で、現在ビットコインキャッシュの取引承認作業を行っているのも、中国のいくつかの業者だけだ。
この取引承認作業を行う業者が今後増えてくれば、ビットコインキャッシュの取引速度が速くなり、
利便性が大きく向上することになる。
取引承認作業の業者がどれだけ増えるか注目だ。
仮想通貨を取り巻く環境はめまぐるしく変化している。
2017年が終わる頃には私たちの生活に欠かせないものとなっているかもしれない。
今後も仮想通貨の動向は注視していきたい。
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